bonne etoile

ハーブセラピストの卵

オーストリア社会民主主義について

先日書いた近代中欧史のミニレポートより

 

マックスウェーバーは、第一次世界大戦後、民主主義が徹底していくと予言した。その言葉通り、オーストリア域内で社会民主主義が隆盛した。産業化が進み、ブルジョワ層ひいてはプロレタリアたちが力をつけてきていたことが、その振興を促したのである。1907年に貧富を問わない男子普通選挙が始まり、社会主義寄りの政治家の、議会に占める割合が上がっていった。

 

政治的民主主義の時代はブルジョワプチブルジョワが実権を握っていたが、社会的民主主義の時代になると、プロレタリア層の政治に対しての影響力は増した。また政治家の方でも、労働者や農民といったプロレタリア層のための政治というスタンスがあった。


この社会民主主義に基づいて政治を行ったのがオーストリア社会民主党である。彼らは徹底的な社会主義国を目指したのではなく、ソ連中華人民共和国社会主義とはまた違ったかたちの社会を目指していた。ただし社会は理想通り動かず、最終的には挫折してしまう。